外山滋比古『思考の整理学』紹介
レジメとともに、SHOMAの本書紹介の骨子
●1980年代のロングセラー。今も大学生協ランキング等で可視化され続け、読まれ続ける稀有な例。
中核は大きく2点:
アイデアは寝かせて熟成:すぐ結論にしない。忘却や空白が発想を生む。
ノートは“忘れるため”に取る:記憶を外部化し、頭を“考える”ことに専念させる。
AIとの対比が面白い:
AIは忘れない/寝かせない/整理が得意/速く正確
人間は忘れる/寝かせる/そもそも整理しない/先延ばしや怠けもする
●しかし、その“弱点”こそが 問いを立てる・違和感を抱える・放置する という創造の条件になる。
参加者の反応
「全部覚えてしまう人は生きづらいはず。忘れるのは救い」という共感。
●東大生協で推薦される理由は、新入生向けの“入口”としての機能もあるのでは、という見立て。
AIは「考え方の“道筋”を提示するが、それ自体は答えではない」→ 提示をどう捉えるかが人間の仕事、という確認。
関連トーク1:同じ戦後のベストセラー養老孟司『バカの壁』との比較
●SHOMAの仮説:
『バカの壁』=「分かり合えなさ」を受け入れ、ある種“諦める”方向
『思考の整理学』=他者の情報も取り込みつつ、自分で考え、編み直す方向(諦めない)
→参加者からは「場面が違うだけで、言ってることは近いのでは」という反論も出て、
“伝わらない”をどう扱うか(考える局面/伝える局面)で整理された。

